命をつなぐ
ものづくりの根底にあるもの
使い終えた土や、役目を終えた大漁旗。
それらはただの“廃材”ではなく、自然の恵みと人の営みが織りなしてきた、かけがえのない素材です。
陶芸では割れやすい土を練り直し、独特の風合いをもつ器へと再生。海で風を受けてきた大漁旗には、漁師の願いや記憶が宿ると考え、バッグやアロハシャツなどに生まれ変わらせます。
作品ひとつひとつには、過去の記憶と新たな命が共に息づいています。
大漁育とは？
「大漁育（Tairyohug）」は、北海道白老町の陶芸家・前田育子が2009年に立ち上げたアップサイクルプロジェクトで、地元の漁師から譲り受けた使われなくなった大漁旗を、バッグやアロハシャツ、風呂敷などの一点物のファッションアイテムとして蘇らせる取り組みです。
鮮やかな手染めの柄や縁起の良い図柄を活かしたその作品は、単なる再利用にとどまらず、海で役目を終えた布が森を育て、やがて再び海を豊かにするという自然の循環を表現しています。
売上の一部は植樹活動や海洋保護、海難遺児支援などに寄付され、地域と環境に貢献する仕組みが組み込まれており、その思想とデザイン性の高さはエコデザインアワード準グランプリや北海道新聞エコ大賞などにも評価されています。
現在では工房やオンラインショップ、白老町のふるさと納税返礼品としても手に取ることができ、多くの人に自然と人とのつながりを伝えるアートとして支持を集めています。
25年積み重ねた記憶を継ぐ ものづくり
陶芸の制作では、焼成で破損した作品や残った粘土、釉薬の余りなど、本来なら廃棄される素材を丁寧に練り直し、層やスパイラルといった独自のデザインへと昇華。無駄を活かす技術と感性が、どの作品にも息づいています。
さらに2009年からは、「大漁育（Tairyohug）」というアップサイクルプロジェクトを開始。地元の漁師から譲り受けた古い大漁旗を、バッグやアロハシャツ、風呂敷などのファッションアイテムに再生しています。大漁旗には、漁の無事や豊漁を願う祈りが込められています。彼女はその歴史や記憶を大切にし、「海で役目を終えた旗が森を育て、森が海を豊かにする」という自然の循環を表現しています。
この活動の売上の一部は、植樹活動や海洋保護、海難遺児支援などに寄付され、環境への貢献や地域との連携も評価されています。「大漁育」はエコデザインアワード準グランプリや北海道新聞エコ大賞などを受賞し、全国から注目を集めています。
工房直送しています
ひとつずつ丁寧に
どの作品も丁寧な手作業で仕上げられていて、縫い目や焼き色、形のゆらぎに手仕事ならではの温もりがあり、大量生産にはない安心感とやさしさが感じられます
時間を纏った一点もの
役目を終えた素材に新たな命を吹き込んだ作品には、海で掲げられた大漁旗や個性ある陶土の風合いがそのまま形に残されています。
同じものは二つとなく、記憶を宿した一点ものが暮らしにそっと寄り添います。
工房直送のやさしい梱包
作り手自身が作品を知り尽くしているからこそ、破損しにくい丁寧な梱包や、扱い方への配慮がなされているので、安心して受け取ることができます。
様々な物語をお楽しみください
層シリーズ
そんな層シリーズには、手にすっと馴染む形と重なりの美しさが温かい飲み物を引き立てる層マグカップ、料理をやさしく受け止める層楕円豆皿、角のラインが料理をシャープに演出する層角皿、素朴な美しさで日常を彩る層ケーキ皿、中心から渦を描くデザインが食卓にリズムをもたらす芯層スパイラルなど、暮らしに寄り添う器たちが揃っています。
大漁裂き織トートバック
そんな大漁裂き織シリーズには、丈夫な布の質感を生かしながら日常に溶け込むトートバッグ、色鮮やかな柄が一点一点異なるショルダーバッグ、裂き織ならではの立体感が楽しめるポーチなど、自然と人の営みをつなぐアイテムたちが揃っています。
大漁メガネケース
海で風や光を受けながら役目を果たした大漁旗は、使い込まれた布の風合いや色合いが、年月を経た美しさとなってそのまま息づき、手に取るたびに力強さとやさしさを感じさせます
そんな大漁旗を生かして作られた大漁メガネケースは、大漁旗ならではの鮮やかな模様と一点一点異なる表情が魅力で、軽くしなやかな手触りと、日々の持ち歩きにうれしい丈夫さを兼ね備え、暮らしにさりげない彩りと温もりを添えてくれます。
大漁コースター
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